18切符で2泊3日東北の旅③
(ホテルからの朝焼け)
なぜかというと、私が生まれてから10年間住んでいた街があるからです。
前日呑気に明日は青森とかいこうかな〜と思っていたらなんと東北本線盛岡〜青森18切符の管轄外だったですね。とほほ
こういう縁もあるんだな〜と震災以来帰ってなかった釜石市の鵜住居地区を目指すのでした。
朝はホテルで朝食をとり8:01仙台駅を出発、一ノ関へ。
一ノ関では30分の待ち時間。とりあえず改札を出て駅前をうろうろします。
はるか昔一ノ関では三百万石をもつ一関藩があったそうで、いまも武家屋敷跡など城下町の面影を色濃く残しているそうな。
時間も限られているので早足で一番近くの邸宅跡へ。
旧沼田家武家住宅
う〜んなるほど...
と思っていたら電車出発まであと7分!
急いで駅へ向かいます。
無事間に合い花巻へ向かいます。
途中でパクリ。
こういう限定ものに弱いのです。
やっぱりずんだは美味しい。
花巻駅へ到着。
獅子踊りがお出迎え。
ここからJR快速はまゆり3号に乗るために約1時間の待ち時間....
(これだから田舎は..)と思ったのをぐっと抑えて
花巻駅周辺をぶらぶら。
そう。花巻は宮沢賢治の故郷なのです。
私は宮沢賢治の童話が小さい頃から好きでした。
駅前には「風のなる林」がイメージされた21本の風車がありました。
銀河ポツポにはジョバンニとカムパネルラのからくり時計があります。
賢治好きにはたまらない。
一通り駅前を探索して次はどこへ行こうかと看板マップをみてみると。
ん...イギリス海岸徒歩20分!
いける!
直感で判断し地図を見ながらダッシュで向かいます。(この時点で次の電車まであと45分)
ちなみにイギリス海岸とは、賢治がイギリスの白亜紀の海岸に見えたことから命名した北上川西岸のことです。
かなりの距離を歩きます。
看板見えました!
ようやく北上川にたどり着き見渡すと
これがイギリス海岸...
どうやら現在は川底の一部が見えることは滅多にないそうでした。
残念!
(ユニークなトイレ案内)
そうしてるうちに電車まで時間がなくなってきたので帰りは走ります。ダッシュ!
無事に間に合い(二回目)、釜石駅を目指します。
車内では仙台駅で買った喜久福のクリーム大福を食べました。ずんだが入っていて美味しい!
仙台では有名らしいので是非!
途中の遠野駅。
遠野といえばカッパですね。
また時間があれば遠野の寄ってみたいです。
カッパを探しに。
釜石駅に到着しました!
懐かしい...
ここらへんは津波の被害は受けてないのでしょうか。十年前と変わらない駅前風景でした。
シープラザやサンフィッシュもそのまま!
釜石駅から鵜住居駅はJR山田線釜石〜宮古間未だ震災の影響で運転を見合わせているため振替輸送のバスを運行しています。
このバスも1時間〜2時間に1本。
しばし、シープラザ釜石で時間を潰しいざ生まれ故郷、鵜住居へ!
ついて愕然。
震災の現状を目の当たりにして一番初めに思ったことは、
鵜住居ってこんな小さかったっけ?
です。これが正直な感想でした。
あれだけあった家々がどこにもありません。
海や山のふもとまで見渡せます。
比較写真がないのでなんとも言えませんが、
ここに家や店が確かにありました。
ここが私が住んでた家の場所です。
勿論何もありません。
そして私の家からもほど近かった常楽寺というお寺に行ってみました。
ここには私の祖父のお墓があります。
お墓参りをすることに。
お墓を幾つか見てみると平成二三年三月十一日がちらほらあり心が痛みます。
十年ぶりにお墓参りを済ませ、なにもない鵜住居を歩きます。
帰りのバスまであと1時間弱。
川が流れています。鵜住居川です。
ここには毎冬白鳥がやってきていたのですが、今はいません。もう来なくなったのでしょうか。
ここは線路だった場所でした。
これを見るかぎり山田線の運転再開は遠いでしょう...
こちらは山のふもと右側は鵜住居小学校、左側が釜石東中学校でした。今は山の上に建設中で来年から開校するそうです。
とてもモダンなつくりのキレイな新校舎でした。
写真なんで撮らなかったんだ!悔やむ。
「どうしたの!」
怖そうな工事現場のおじさんに声をかけられました。
随分と道なき道を進んできたせいか、工事中のところを通ってしまっていたみたいです。
ここは通っちゃいけない柵あったでしょどこの人よと質問攻め。
怖そうに見えましたが、出口を教えてくれました。
ふ〜〜なんとかバス間に合いそうだとバス停に向かって歩きます。
すると、一台の車がす〜〜っと隣へ。
!!!さっきのおっちゃんだ!!
「なかなかバスこないでしょ!寒いから乗りな!釜石駅でいいよね!」
神様......
(本当はあと5分でくるのですが)ありがたく乗らせていただくことに。
どうやらそのおじさんは静岡の方から震災の工事のために住み込みで働いている方らしい。
寮があるらしく全国各地から復興のため集まっているのだと。
しばし雑談をし、15分くらいで釜石駅へ。
感謝をしっかり伝え、お別れをし、1時間強待ち時間の末、盛岡を目指します。
18切符で2泊3日東北の旅②
今日は始発で出発して仙台に行くぞー!
っと思いながら起きたら7時半。
まあこんなこともあるサといそいそ準備を始めて8:17JR武蔵境駅から今日の目的地仙台に向かい旅立ちました。
西国分寺で間違えて府中本町行きに乗ったのは置いといて...
武蔵浦和、大宮、宇都宮、黒磯。
黒磯では約20分の乗り換え。
ぶらぶらしてみることに。
那須塩原のふもとなのか観光客向けの看板がチラホラ。
するとおしゃれなパン屋さんを発見!
結構賑わっています。地元客か?
クロワッサン(280円)を購入後頬張りながら駅へ向かう。
そして郡山へ向かう電車でついにボックス席が!
念願です。
私の鈍行列車の旅の醍醐味はボックス席を一人で座り車窓を眺めること。
移りゆく景色を見ながらコンビニおにぎり。
(その場でしか食べられない名物品やグルメを食べるべきなのにお腹がすいたらコンビニで買っちゃう悪いクセです)
そんなこんなで郡山→福島。
こんな看板を発見。
か、感慨深い、、、
福島からは一気に仙台へ。
仙台に着いたのが16:00。
仙台にいったらまず食べたいのがずんだ!
あの有名なマツコも絶賛のずんだシェークを飲まなければ、と駅構内をうろうろ。
ありました!
うん美味しい!わりともろずんだです。
粒々が入っていて小さく見えましたが、飲みごたえ十分です。
その次に目をつけたのが仙台名物ひょうたん揚げ。イメージとしてはアメリカンドックのウインナーがかまぼこになった感じです。
不味いわけがない。美味しかったです。
食べてばかりいましたがこの後の計画を練らねば...
よし!松島へ行こう!
仙台からはJR仙石線でおよそ40分。
どんどん進んでいくと...
あれ?終点?どうやら東塩釜までしかいかないらしいです。
あと二駅。次の列車は20分後。
大幅なタイムロスです。
そんなこんなで松島海岸駅到着。
ちーん。
何にも見えません。
仕方がないのであたりをふらつきますが人影もほとんどない上、工事の影響でなかなか海岸に近づけません。
.......
よーし。帰るか。
松島の月が綺麗だったことだけ心に残して仙台へ戻ります。
宿は松島へ向かう途中ネットで予約。
ネカフェでもよかったのですがなんと3000円で泊まれるビジネスホテルを発見!
(その上私はじゃらんポイントが1200円分たまってたので実質1800円)
るんるんで仙台駅につき、牛タンが食べれるお店を探します。
「喜助」発見!とりあえずネットで見るかぎり有名店なようなので入ります。
お一人様なのでカウンター席へ。
こういう時くらい贅沢をと特上厚切り牛タン(2400円)を注文。
お、美味しい、、、!
食べるのが惜しいくらい。
夕食を済ませ、ホテルへ。
安いのでどんな感じなんだろうと思っていましたが、普通のビジネスホテル。
大浴場朝食付きです。
お風呂に入り、一杯
酒蒸しほやとしそ巻き。
どちらもビールによく合い美味でした。
1日目はこれにて終了。